株式会社おてつたび

代表取締役CEO:永岡 里菜
所在地:〒151-0053 東京都渋谷区代々木3丁目31-12
事業内容:地域課題解決に向き合う
URL:https://otetsutabi.com/corp

困り事を通じて地域のファン作りを行う
”おてつたび”

「おてつたび」は、日本各地の素敵な地域へ行く人が増えて欲しいという想いから生まれたサービスです。

地域課題解決サービス「おてつたび」

「おてつだい」を通じて、改めて地域の魅力を肌で感じる

おてつたびの事業について、改めて教えていただけますか

お手伝いをする先は、繁忙期の旅館さんや収穫期の農家さん、地域のイベントや酒蔵、雪かきなどが多いです。

実は、観光名所がない地域ほど交通費の価格競争が起きにくい関係で旅費が高くなる傾向があります。北海道、沖縄のような「THE観光地」に行く方が安い場合もあるので、あまり一般的に知られていない地域、有名ではない地域ほど、金銭的な部分がネックになって行きづらいという問題も起きています。

おてつたびでは、報酬を得ることによって、その問題を軽減できるようにしています。

私自身、「学生時代に欲しかったな」と思うサービスを作りました。

半年間の地域をめぐる旅が“おてつたび”を生んだ

― 確かに、私も学生時代にあったら必ず利用しただろうなと思いました。旅費が賄えるほどの報酬がもらえるというシステムはどういうきっかけで生まれたのでしょうか

そうですね、自分の原体験が一番大きいと思います。

私自身、3年半前にサラリーマンを辞めて、半年間東京の家も解約して、ひたすら地域を巡っていたタイミングがありました。夜行バスを乗り継いで、呼ばれたらとりあえず行くというスタイルで、基本的には地域に居るような形で生活をしていました。そういった生活の中で、地域の方から「人手が足りないから助けてほしい」というようなお声をいただくことが多かったんです。

でも、そんな“季節労働”や“出稼ぎ”という言葉は、現代ではなんだか不安定そうなイメージがあるので、若い世代からすると友達にはちょっと言いにくい雰囲気があります。私自身がやってみて、本当に良いなと思った関わり方なのに、ネーミングで損しているのがすごいもったいないな、どうやってうまく伝わって参加したくなるような言葉にしたらいいかなと考えて、“おてつたび”というネーミングが生まれました。“おてつたび”として、季節労働や出稼ぎをリブランディングしながら、もっといろんな人たちが短期的な地域の仕事に関われるような仕組みを作りたいと思っています。

“おてつたび”というかわいいイメージのロゴや色合いにすることで、「地域に関わるのが楽しそう」「どんなお手伝いに関われるかワクワクする」という、ポジティブな感情で関わってほしいなという狙いはありますね。

ただ、ネーミングはかわいいのですが、参加者の方たちには必ず「仕事は、お手伝いは結構ハードだよ」ということはお伝えしています。慣れない作業をすることも多く、ハードなこともありますが、地域の方と本気で一緒にやるからこそ関係性ができるんだよ!という想いもあるので、期待値のギャップが起きないようにきちんと発信するようにしています。

全国の地域でおてつたびを利用しやすくなるスキームを作りたい

ありがとうございます。こうしたお手伝いで地域の魅力を発信する“おてつたび”の成長プロセスの中で、JUMP企業として採択された際、どんな支援を期待されていましたか

私たちは地域に向けたサービスですので、地方自治体の方にお声がけいただくことが非常に多かったのですが、「どういった形でやるのがベストなのか」「地域の中間組織団体の方々がより動きやすくなるにはどうすればいいのか」というのが手探りだった部分もありました。地域の中でおてつたびを使いやすいようなスキームを作っていきたいと思い、そうしたスキーム構築の支援を期待していました。

自分ごと化して支援してくれた二人のアクセラレータの存在が大きかった

実際に10月からプログラムがスタートし、先日終了しました。率直な感想をお聞かせください

はい。 “自分ごと化”してくれる伴走者のお二人と一緒にいた5ヶ月間は、本当に何物にも代えがたい時間だったと改めて感じています。

5カ月間という短期間に、自分ごとのように考えてくださるお二人がいらっしゃったというのは、事業をドライブする上で、「良いサービスにし続けないといけないな」と改めて気を引き締め直すきっかけになりました。

本当に、当初の支援への期待と結果に対してギャップというのは全くなく、本当に期待以上の支援をいただいたという印象です。

もちろん事業拡大も大切ではありますが、私たちはどちらかというと「おてつたびを通じてどういう世界をつくりたいのか、誰に喜んで欲しいのか」を大切に事業を進めています。

おてつたびを通じて、継続的に関わってくれるような“その地域のファン”ができて、地域に人と想いがめぐる仕組みづくりをしたい。事業を通して何を目指しているのかを初期の段階で擦り合わせることは非常に重要だと思っているので、今回の支援でその部分についてしっかり考えられたことは大きな成果でしたね。

事業を進めていると、どうしても目の前のことに意識がいってしまい、最終的なゴールが見失いがちになるというのは、あるあるだと思うのですが、そういった時にアクセラレータのお二人がしっかり、方向性を戻してくれたり、俯瞰的な意見をくれたりといったことはすごくありがたかったですし、そういう意味では、ディスカッションで得られたものは多いんじゃないかなと思いますね。

“おてつたび”が日常に。たくさんの人が地域に訪れる未来のインフラを作る

― 今後のおてつたびの展望をお聞かせください。

はい。私たちが目指している世界観は、「おてつたびという言葉が日常に根付いた上で、一般的にあまり知られていない地域にもどんどん人が訪れるような仕組みを作ること」です。「今度はじゃあどこに出かける?”旅行”?それとも”おてつたび”?」というくらい、当たり前に知らない地域にいくような流れが生じてきた時に、もっともっと日本って面白いことが起きるんじゃないのかなと思っています。

「どこだそこ?」と言われがちな地域に人が来る未来のインフラをおてつたびを通してしっかり作っていきたいと思っています。


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いかがでしたでしょうか?地域の関係人口「ファン」を増やすことに奔走する「永岡さん」。今回は「事業内容」「NEXsTokyoへ参画理由」「アクセラの伴走支援」でした。

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